2021年8月2日カテゴリー:

美術部「富嶽三十六景アレンジ画」

葛飾北斎が富士山の風景を各地で描いた「富嶽三十六景」は世界的に有名な浮世絵です。その連作の中に笛吹市内から富士山を望んだ絵「甲州伊沢 暁」があります。夜明けに宿場を旅立つ人々の様子が描かれ、朝霧の向こうには朝日の逆光で闇をまとった富士山が望めます。

この富嶽三十六景のアレンジ画の制作依頼が、この春に石和温泉観光協会より美術部にありました。北斎が描いてから185年経った時の流れを若者の感覚で捉え、現代風に脚色した絵「富嶽三十七景 笛吹 朝登校」が美術部員の共同制作により仕上がりました。原画の構図はそのままに現代の街並みを描き、笛吹高校の生徒が駅から学校に登校する様子を描きました。このアレンジ画は石和温泉の足湯広場に恒久設置される予定です。地域との繋がりを持ち、文化活動に貢献できたことを部員一同嬉しく思っています。